Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

挙式当日編

ついに当日を迎えた。

彼がクリスチャンの為、まずは街の教会にて挙式がおこなわれる。
さかのぼれば1ヵ月前、この教会で挙式を挙げる為の「結婚講座」を受けた。1時間×3セットの講座で「いろいろな人の話を聞く」と聞いていたが違うかった。

私達を担当してくれたのは、気弱そうな牧師さん。
部屋に入ってくるなり「あの.....結婚講座なんて何をして良いか分からないんですけど....。なんせ僕も独身なんで....とりあえず聖書でも読みましょうか」のセリフでスタート。

え?独身?結婚講座経験ナシ?そんな人に何を教えてもらうというのか?しかも「再来週は僕の都合が悪いので、来週は2週間分まとめて2時間ということで」って、ワシの予定も聞いてくれや!一方通行かよ!結局3セット、ただひたすら聖書を読みあって終わった。もちろん理解はしていない。

挙式本番も、その牧師さんが担当。
「リハーサルをするので当日は早めに来て下さい」と言われたので、挙式1時間前に到着。リハーサルの為に聖堂に入ると「PTAの集まりですか?」と言いたくなるようなオバチャンの数。

オバチャン1「今日はどんな感じに?」
牧師    「新婦がお父様とご入場されたいということなので....」
オバチャン2「ほな、新郎はココに立って待っといてもらおかな」
オバチャン3「ほな、入場は前回と変えてみるか?」
オバチャン4「そやな、変えるのもエエな」
牧師    「では、お祈りもこちらより、こちらのほうが良いですかね?」
オバチャン5「そりゃそうやわ。だって入場変えるんやもん」

一体、何が前回と、どう変わったんや!何を変える予定なんや!本番1時間前に試行錯誤すんのやめてくれ!

とうとう本番。父親と腕を組み、扉が開く。ゲストが起立して、カメラを向けながら、こちらを向いている。「いざ!父と一緒に彼の元へ!!!」と思ったら

オバチャン6「はい!ドア開いたよ!歩いて!お父さん早い!
       花嫁さん、お父さんの腕引っ張ってスピード調整したらエエわ!」

やかましわっっっ!オマエの声、全部ゲストに聞こえとるがな!

コラム情報
タイトル
挙式当日編
コラムニスト
ひろひとたかぎ
掲載日
2005/8/15
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