Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

SUKUSUKU  〜赤ちゃんの未知なるパワー〜

生後1ヶ月頃、お宮参りといって、その土地の氏神様を祀ってある神社やお寺に行って祈祷してもらう行事があります。我が家も近くの、安産祈願で有名な某お寺に祈祷してもらいにうちの両親、義父母、私達親子3人の計7人で行ってきました。

お寺の中に入ると、当然ながら同じ年頃のたくさんの赤ちゃん達があちこちで泣いてました。赤ちゃんて違う子が泣いている声を聞いて自分も泣かないといけないとでも思っているのか、同じように泣き出すんです。でもうちの娘は、「私は私」といった感じですやすや寝ていました。

祈祷が始まると、周りはとても静かになるので赤ちゃんの泣き声だけがいっそう響くようになります。赤ちゃんを抱っこして前のほうに座っているおばあちゃんやママ達が必死になってあやしている姿がとてもおもしろいです。

祈祷が終わり、記念に写真を撮って、その後はお祝いの食事をみんなでいただきました。

・・・といったような流れのことを、生まれてまだ1ヶ月の赤ちゃんが体験します。大人たちは、普段慣れない服を着て、記念撮影のため緊張しながらも笑顔をつくり、互いの両親への気遣いをし、他愛のない世間話や今後の行事の相談をしたりと一生懸命頑張るのですが、当の本人は何事もないかのようにすやすや寝て、お腹がすけば泣き、おしっこをしては泣き、たまにこちらの顔をじ〜っと見てみたり。本当にマイペースで小さな小さなこの子のために周りの大人がてんてこまいするんです。

後からゆっくり考えてみれば、本当はこの子が無事に大きくなりますようにとみんなで祈りながらお祝いをする場なのに、その行事を無事に終わらせることだけに必死になってるのもおかしな話で。

少しずつ変化してくる赤ちゃんの顔を覗き込んでは、ここは私に似てる!とか、ここは俺のほうが!とか、この輪郭はわしに似てる・・・とかみんな自分に少しでも似てる部分がないかとパーツの奪い合い。言葉が少し出るようになれば、今のは俺に声かけてきただの、パ・・・・パ・・・バ・・・・バ・・・・・バ・・・の声が、「パパと言ってる〜!!」と大騒ぎしたり。周りの大人たちは、赤ちゃんの成長と共に赤ちゃんから幸せな気持ちをたくさんもらってるのかもしれません。そして、大人たちの人間関係をも円滑にしてるんですね。

赤ちゃんの生まれ持ったパワーというのは本当にすごいです。まだこんなに小さいのに。ただ寝て、泣いて、ちょっと声をだすだけの赤ちゃん。この子にはまだまだいろんな可能性があるに違いない!と親ばかな私は密かに?!思っています。

コラム情報
タイトル
SUKUSUKU
〜赤ちゃんの未知なるパワー〜
コラムニスト
ぽろろん
掲載日
2005/02/28
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