Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

恵方巻き

節分には恵方を向いて無言で太巻きを食べます。子供の時からの習慣ですが、全国区の風習では無かった様ですね。(笑)

関西では、この時期にコンビニやスーパー、それに街のお寿司屋さんでも「恵方巻き」として予約を受けつています。「恵方」に向かって「無言」で「太巻き」を食べる事で「福が来る」とのことで、「巻き」なのは、福を巻き込む「無言」なのは一種の願掛け「丸かじり」なのは、縁を切らないという意味らしいです。

まあ、別にそんなことで福が来るなんて信じてる訳じゃないんですが、太巻きの丸かじりなんて日常的に出来るもんじゃないし、非日常を感じられて結構好きな行事です。(ちなみに我が家では歳の数だけ豆は食べますが、豆まきはしません。)

ところで、この「恵方」って何でしょう?その年に「歳徳神」が在する方位で、その方位に向かって行えば万事に吉な方角の様です。で、今年は「東北東」です。

まあ、関西にいれば太巻きを買うときに「今年の恵方は東北東」とか書いてあるので特に覚えておく必要は無いのです。ところが、何年か前に東京に住む友人から「恵方って、毎年変わるの?誰が決めてるの?」と聞かれた事があります。そう言えば、誰が決めてるのだろ?誰かがさいころでも振って適当に決めてるのかなとも思いましたが、それにしてはあまりに浸透が早い気がします。

で、いつもの様にネットで調べてみました。ものすごく沢山出てきました。(笑)

要約すると毎年の干支(「子丑寅卯・・・。」の十二支じゃ無くて、甲乙丙丁・・・。」の十干の方。)で決まるようです。十干の方は、10年で1周するので、西暦の末尾で判ります。末尾数字が4の時に「甲(きのえ)」で5の時が「乙(きのと)」以下「丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)」と続きます。

この十干が「甲(きのえ)」の時が「甲(きのえ)の方角」という事になりますがややこしいのは、恵方になりえる方角が4方位しかないこと。その為、表の様になります。

西暦一桁
十干
方位(方角)
4年/9年
(東北東)
5年/0年
乙/
庚(西南西)
6年/1年
丙(南南東)
7年/2年
丁/
壬(北北西)
8年/3年
戊/癸
丙(南南東)
甲の方角は正しくは東微北(僅かに北向いた東)が正しい。庚、丙、壬も同様にそれぞれ西微南、南微東、北微西となる。

この方位ですが方位学で使われる24方位が使われている様ですから下表の方位を参考にして下さい。(これを覚えるのは大変ですが、書き方が判ればそれなりに覚えられます。笑)

24方位

こうやって、調べていると「丑三つ時」とか「正午」「子午線」「還暦」「戊辰戦争」なんて学生時代に習ったのを思い出します。また自分だけのトリビアが出来た気がして誰かにうんちくを語りたくなります。

でも、余計なことは言わないで「無言」でいる方が幸せになれる様な気がします。(笑)

コラム情報
タイトル
恵方巻き
コラムニスト
TABACYA1
掲載日
2004/2/2
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