Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

3分間スピーチ

人前で話す機会は結構ありますか?職場の朝礼やプレゼン、就任・着任の挨拶とか社会人になれば結構ありますが、どうですか?得意な方ですか?

私は、あんまり得意ではありませんが、好きか嫌いかと言われたら結構好きかも知れません。自分が話し始める時の緊張感、全員の目が自分にそそがれている独特の雰囲気が大好きなんです。

人前でのスピーチのコツは、いくつかあるんでしょうけど、それは専門の方にお任せするとして、スピーチをするときの助けになるかも知れない「うんちく」を少しお話しましょう。

3分間スピーチとは、そもそも何故3分なのか?と疑問に思った事はありませんか?一説に寄れば、人は集中して人の話を聞いていられる時間が3分間程度だということなので、3分間と決まったとか。人間の生理的にそうだと言われればそうなのかと思うほかありませんが、私が昔聞いたのは、もっと「眉唾」だけど、もっと「夢のある」話です。

それは、むかしむかしのNYでのお話。若い起業家が自分の事業プランに対してお金を出してくれるスポンサーを探していたところ、ターゲットとなる投資家を発見しました。ところが投資家はとても忙しく、自分の様な若造の話を聞くために時間をさいてくれるとも思えません。ましてアポ無しで訪問しても門前払いになるのは間違いありません。そこで若い起業家は、投資家と同じエレベータに乗り込み、投資家がエレベータを下りるまでのわずかな時間に売り込みを行い見事に資金を引き出すことに成功したというお話です。このエレベータの中にいた時間、つまり起業家に与えられた時間が3分だったことから、3分間スピーチが始まった、という話です。(現在では、エレベータは安全に高速化され80階ぐらいの建物でも1分かからないですけど。笑)

実際に、そんなサクセスストーリーがあったのかどうかは、定かではありませんが、いかにもアメリカンドリームで、後付の作り話だとしてもとても楽しいものですよね。

実際3分間で自分の「言いたいこと」を全部言うというのは、結構難しいもので、自分の意見を述べた上でさらに「相手に理解」をしてもらい「賛同を得る」となるととてつもなく難しくとても3分で終わるとは思えません。

しかし、プレゼンテーションの成功は、自分の言いたいことを言い切れば良いというものではありません。正しいことをただ伝えるだけでもいけません。相手に理解して賛同してもらえるのが一番ですが、そこまでいかなくとも「興味」を持ってもらえれば第一段階は成功です。さきほどの、若い起業家の話で言えば「面白い話だ。後で私のオフィスに来たまえ。」と投資家に言ってもらえれば次はもう少し時間をかけてプレゼンすることが出来ますからね。

さて、ここまでの、お話を「興味」を持って読んでいただいたとしたら「私」の「プレゼン」は成功です。是非、私に投資してみて下さい。きっと成功しますよ。ただし、今のところ具体的なビジネスプランはありませんけどね。(笑)

コラム情報
タイトル
3分間スピーチ
コラムニスト
TABACYA1
掲載日
2007/10/8
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