Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

台風一過

子供の頃、台風が来ると何故か妙にワクワクしたのを覚えています。みんなで雨戸を閉めて、停電にそなえてロウソクを準備して、早めにお風呂に行ったり(子供の頃は家にお風呂が無かったので)して、なんだか遠足気分だったのかも知れません。

子供だったから?というのもありますが、何故かどこかで絶対的に安全だと思っていたんだと思います。実際、近所ではそんなに大きな被害は無かったし、場合によっては学校が休みになるので、嬉しかったりもした記憶があります。

それでも、おばあちゃんとかは、大昔のすごい台風の記憶があるから台風の怖さを教えてくれていたと思うのですが、子供心のワクワク感や冒険心の方が強かったんでしょうね。

大人になって、自然災害の恐ろしさを知るに連れ、そんなワクワク気分は無くなってきました。自然災害の恐ろしさを「知識」として知ったからだと思います。でも、本当の恐ろしさは判っていないと思います。(なので、台風が来てても沖縄に遊びに行ったりしてしまうんでしょうね。) 出来れば、本当の恐ろしさを知らないままにとは思っていますが。

台風の多い国に生まれたので、台風とうまくつきあっていくしかありませんが、出来るなら大きな被害の無い事を祈るばかりです。十分な備えで災害が過ぎるのをじっと耐えましょう。台風一過、その後には、素敵な秋晴れが広がります。

コラム情報
タイトル
台風一過
コラムニスト
TABACYA1
掲載日
2012/10/1
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