ソウル・レポート
韓国・ソウルに行ってきました。今の韓流ブームに乗って、ヨン様に会いに・・・ではないけれど、お近くの食べ物のおいしい国に行ってみたくなったのです。
私にとって韓国はこれが2回目で、前回行ったのは5年前。さて、今はどう変わっているか・・・と期待で胸を膨らませながら、いざ出発!
私は宿泊先をソウルの中心ともいえる明洞(ミョンドン)に取りました。明洞は若い人達で活気に溢れ、街中のいたるところにおいしそうな屋台を発見しました。私はさっそくとばかりに、トッポギという、おもちの棒状になったものに赤い色のピリ辛いソースをまぶしたものを食べました。「おいしい、おいしい」と日本語でしゃべる私たちの隣で、韓国人の若い女の子が私たちに気づき、にっこり笑いました。そして、何やら私たちに向かって言いました。最初は何を言っているのか分からなかったですが、ついに
「ヨンサマ、ヨンサマ」
と言っているのだと分かりました。
あーヨン様ね。やっぱり韓国人にとって、
日本人の女性=ヨン様
なのかな、と思いました。
確かに、明洞の中でも2、3件の「ヨン様グッズ店」(正確に言うと韓流スターのグッズ店)を発見しました。昔のアイドルのように、プロマイドやバッジ、マグカップなどが売られていました。お土産に一つぐらい買ってみようかと思いましたが、ヨン様のマグネット一個で800円もするというのでやめました。そして、商品を売っているすぐ隣りで、ヨン様の写真を切り抜いてキーホルダーを作っているのを見て、なんだかすごく“手作り”という感じがして興ざめしてしまいました。
それでも、買うんだろうなーあのオバサマ達は・・・と、ふと先日成田空港に来日したヨン様を見に来ていたファンの人々を思い出しました。
私もその時仕事で空港に来ていたので、ファンの方々をお目にしましたが、すごかったですね。まだヨン様は到着していないというのに、何やら韓国語で叫んでいる人たちがいました。しかし関西出身の私からしては、こちらのオバサマ方はちょっと上品な感じがしました。前の方の人が立っていると後ろの人が見えないから、誰かが
「座ってください!」(お上品な言い方で)
と声かけると、みんな素直に座り始めて、おおーと思いました。
そんなファンの方々の中から負傷者が出たと聞いたときは驚きました。
それにしても、5年前と比べて韓国はとても変わりました。
前は日本語はほとんど通じなかったのに、今はほとんどの場所で通じます。地下鉄の切符を買う窓口でも日本語を話されたときはびっくりしました。
しかし、一番驚いたというか不思議に思ったのは、こちらが一言も発する前に向こうが日本人だと分かっているということです。
見かけが違うんだろうと人は言いますが、確かに5年前は明らかに韓国人の女性はメイク、ファッションは違っていた。しかし今はお互いの文化が浸透して、あまり違わないと思うのです。地下鉄の切符を買う窓口に並ぶ長い列で、私の前の人まで韓国人で、私の韓国語通じるかしらなんて緊張していたら、
「どこまで行きますか?」
「ミョンドン」
「階段上がって4番線です」
なーんて駅のおじさんに言われたらガクーって感じです。
まあこれぐらい日本語が通じるソウルになってしまったけど、やっぱりハングルは知っていたらもっと韓国の人々と触れ合えるのはもちろんだと思います。一緒に行った私の友達は韓国語がけっこう話せるので、やはり向こうも嬉しそうにして盛り上がっていました。
お互いに文化を知りたいと思うことが友好関係を深めるのでしょう。
5年前に行ったときは、私たちを指差して「日本人だ」と言われたことがあり、やはり昔の苦い思い出があるのだろうと思ったけど、今はかなりの人々が私たちを受け入れようとしてくれているのを感じました。
また行きたいです、韓国!