Welcome to Shanghai(その4)
しばらく偽物市場を散策したり、ぶらぶらと街を歩いて見ましたがお店は一向に空いてくる気配がありません。仕方がないので、現地のスタッフがたまに行くという地元のお店へ連れて行ってもらいました。
こちらも満席でしたが、すぐに空くだろうということで、しばらく待つ事にしました。それから10分ほどして、ようやく晩ご飯にありつくことが出来ました。
恒例の喧嘩している様なオーダーの後、取りあえず青島ビールで乾杯です。ほどなく運ばれてくる料理は、「辛い」「甘い」「香草がきつい」と大変特徴的な料理でした。(味は良かったですよ。やはり日本人が好むものを選んでくれた様です。)
白酒で乾杯 | 綺麗に切られた豆腐 |
見るからに辛そう | 豚より唐辛子が多い |
パクチー(香草)がきつい | でかい・・・。 |
しばらくすると、現地のスタッフが「白酒(パイチュウ)」を飲もうと言い出しました。中国のお酒と言えば「紹興酒」ぐらいしか知りませんでしたが、実は中国でもっともポピュラーなお酒と言えば「白酒」だそうです。その昔アルコール度数が60度を超えるものばかりであったと言いますが、現在では35度~50度程度のものもあるらしいです。しかも中国では、それを小さなグラスに注いで、乾杯しては一気に飲むとのことで、彼の話によると、中国では酒を飲まないと契約も取れないとのこと。ガンガン飲んでそれからが勝負なんだそうです。(彼が若い頃の話です。今はそうでも無い様ですよ。)
残念ながらこのお店には、小さなボトルが置いておらずあきらめたかと思ったら、なんとお店の人に交渉して持ち込みOKにしてもらったとのこと。彼はすぐさま、街へ買いに出て行きました。(いやいや、そこまでせんでも・・・。)で、そこからは「乾杯!」「グイッ」「乾杯!」「グイッ」の繰り返し。辛い料理ともばっちり合って結局3人で500mlを飲んでしまいました。
食事を終えて、現地スタッフの彼は「まだ、仕事があるから」と事務所に戻りました。私は、言葉の判らない国で夜の街を俳諧する勇気もなくホテルへと戻りました。
日本人に人気のホテルらしい | 日本と変わらない街並み |
少し小雨になっていましたが、歩いてホテルまで向かいます。近い距離だからタクシーに乗るのを遠慮したのではありません。上海では近くてもタクシーに乗ります。言葉が判らない訳でもありません。ホテルの名前ぐらいは英語でも通じます。上海では、タクシーの利用者数が急速に増えており、特に雨が降るととても捕まえられません。前のお客さんが降りるのを待たずに無理矢理乗り込まないとすっと横から乗られてしまいます。そこまでの根性は無かったので、現地スタッフが買ってくれた折り畳み傘をさして歩いて帰る事にしました。(色々な意味でまさに、メイドインチャイナの傘でしたけど。笑)
ホテルから水の贈り物 | 日本茶、紅茶、ジャスミン茶 |
少し喉が渇いたので、ホテルの部屋でお茶を飲みました。国内の出張の際は、お酒を飲んだ後に珈琲を飲むために喫茶店に寄ったり、コンビニでカップに入ったインスタント珈琲を買ったりするのですが流石に言葉の通じない中国ですから素直に部屋でお茶をいただきました。ホテルではカランからの水は直接飲めないらしくミネラルウォーターが置いてありました。そう言えば、上海に来てからお店以外でお茶をいただいたときはすべて、ティーバックでした。応接でいただいたときも会議室でいただいたときもすべてです。対外は蓋付きのカップでティーバッグが入ったままでした。このあたりもお茶の国のこだわりなんでしょうか。
その後は、TVでオリンピック観戦です。あんまり見たことの無かったカーリングですが、ダイジェストを見ている間にどんどん引き込まれていました。が、やっぱりいつの間にか眠ってしまった様です。(笑)
翌朝、とにかく後は帰るだけです。お昼からの飛行機をとったのでゆっくりと出来るかと思いましたが、浦東空港まで、車で1時間。フライト2時間前には空国行かないといけませんので、実はそんなにゆっくりでもありません。空港で手続きを終えた後、カフェで時間待ちです。
ほとんど使わなかった携帯 |
久しぶりに珈琲を飲みながらゆったりしていると携帯にメールが到着。今回の出張に向けてdocomoで借りたものですが上海では電波状態が悪く、ほとんど使えませんでした。もう帰るという空港で使える様になるとは皮肉な話です。(笑)日本に電話をしてお土産を買って、搭乗口へ向かいました。搭乗口近くに珈琲の自動販売機が有ったので是非飲んでみたかったのですが時間が無くて断念しました。(8元~20元ぐらいだったと思います。)帰りの飛行機は、ANAにしましたので、日本語でOK。やっぱり、日本人の丁寧なサービスと気配りに感動しつつ飛行機は日本に向けて飛び立ちました。
以上、4回に分けて書いてきました「上海紀行」もこれで終わりです。社会主義国でありながら、経済主義を目指す中国。日本人は中々、中国人を理解出来ないと言われていますし、現実にそうでしょう。平和ボケした日本人は中国だけではなく、世界のどこに行っても通用しない気がします。残念ながら観光らしい観光は一切出来なかったので街の詳しい案内は出来ませんでしたけど、「上海」はとても「勢い」のある街でした。
「古き」と「新しき」が融合する街「上海」で、世界の広さを教わりました。少しは皆さんにもお伝えできたでしょうか。残念ながら再度訪中する予定はありませんが(仕事でもプライベートでも)もし、そんな機会がありましたら、その時はこの「Welcome to Shangahai」の続編を書きたいと思います。その際にはまた新しいお話が出来たらいいなぁと思いながら、まずは、名詞の裏面に「英語表記」をしようと思う私でした。(笑)