須藤元気さんの魅力

最近、須藤元気さんの本を2冊読みました。そう、あの元格闘家の須藤元気さんです。

格闘技など全く見ない私がなぜ興味を持ったかというと、ある女性誌の読者モデルの人が須藤元気さんの本にハマっているという記事を目にしたのがきっかけです。

1つめは『幸福論』(ネコ・パブリッシング)。

これは須藤さんが2005年の春から夏にかけて、四国八十八ヶ所を旅した記録です。この若さでえらいなと感心しつつ、彼のユニークなところは真剣な話をしていても、最後は必ずといってボケて崩れているところかな。おちおち読んでいると、足元をすくわれるというか、気が抜けていてそこが面白い。

この本の難点がひとつ、それは写真がいっぱい入っているのですが、話の途中にも何枚も挿入されていて読みづらい。大切な話も頭に入って来にくいのが残念だったところ。

2つめは『風の谷のあの人と結婚する方法』(ベースボール・マガジン社)。

これは特に恋愛論というわけではなく、人との付き合い方、時間の使い方など、色々なことを森沢明夫さんとのメールのやりとりという形で本になったものです。これも本当にこの人はこの若さでいったいどれだけの事を学んできたんだろうと思ってしまうぐらい、人生で大切なことを教えてくれます。

特に印象に残っているのは、

好きなことをして、あっという間に一日を過ごした人は、本当にあっという間の分しか歳をとっていない。いつまでも若々しくいるには、好きなことをしながら生きること

という文章。

好きなことをやっていれば、1時間がわずか10分のように感じられたりするし、辛いことをやっていると1時間が2時間、3時間に感じられたりします。それが時間の伸び縮みで、『その人が生きた時間』なのだと。

なるほど、私は今の会社に入って1年半でどっと老けた気がしていた。

そりゃ毎日ボーっとして「早く終わんないかなー」と時計ばっかり見て過ごしていると、老けるわなぁ。

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