芸術は爆発だ
1970年3月15日、大阪でとあるイベントが始まりました。オンタイムで経験した人も、そんなのまだ生まれてないよぉと言う人も多分みんな知ってるこのイベント。そう「大阪万博」です。
当時、小学生だった私は何度か会場に行った(連れて行ってもらった)記憶があります。当時、小学校の夏休みの宿題だった「工作」では、ほとんどみんなが「大阪万博」をモチーフにしたものを作ってきていたと記憶しています。(私は紙粘土でいくつかの国のパビリオンを作りました。)
この時の万博で、初めて「月の石(アメリカ館)」を見ました。おみやげに「月の石」の形をした「飴」を買いました。しばらく家に飾っていたと思います。(結局どうしたのか覚えてませんが。笑)
当時、宇宙開発で競っていた、アメリカ館、ソ連館(当時は、ソビエト連邦でしたね。)が大人気でした。入るのに2時間待ちは、あたりまえという状態でしたね。でもそんな中でも一番人気だったのが「太陽の塔」です。大阪万博が終わった後もずっと万博跡地に建っているので万博を知らない人も知ってると思います。
現在では、中に入ることが出来ませんが(2010年に公開されるという話もありますが)中には、「生命の樹」という展示物があり「単細胞」から「人類誕生」までの進化を模型で再現していました。
この太陽の塔をデザインした芸術家であり、タイトルの名言「芸術は爆発だ」で有名なのが、今は無き「岡本太郎」さんです。大阪万博の6年後に「ロバート・ブラウン(キリンが発売したブレンデッドウイスキー)」のCMで「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」のキャッチコピーとともに「岡本太郎デザイン、底に顔があるグラス」をプレゼントしていましたね。(そういえば、あのグラスもどこにいったんだろう。)
この太陽の塔、かなり老朽化していて一時は取り壊すという話も出ていました。しかし、すでに大阪の顔として「大阪城」「通天閣」と並ぶ名所でもあり存続が決定しました。よかったですね。
太陽の塔には、3つの顔があります。一つは一番上にある「黄金の顔」です。これは「未来の太陽」を表しているのだとか。もう一つはお腹あたりにある「すねた顔」ですが、これは「現在の太陽」を表しているそうです。そして、背中に描かれている「黒い顔」が「過去の太陽」だそうです。実は、地下にもう一つ「太古の太陽」を表した顔があったそうですが、今はもうどっかに行ってしまって(兵庫県が引き取って、無くしてしまったらしい。)無いそうですし、私の記憶にも無いので詳しい話はわかりませんが、作者の「岡本太郎」さんが一番お気に入りの顔だったらしいです。
人の顔は、その人が生きてきた人生を表すと言います。過去を背にしょって、辛い今を頑張ったら未来は光り輝く「笑顔」になれる。そう信じて、明日の笑顔を信じて、今日も駅前のパチンコ屋さんに向かう私に明るい未来はあるのでしょうか。(笑)