むき、むぎ、やき、やぎ
石垣島の730交差点を北に少し上がったところに、有名な八重山そば屋さん「栄福食堂(通称トニーそば)」があります。
初めて石垣島に訪れた際に、大阪生まれの私は「あ、焼きそばや!」と喜んでテンションあがりましたが、よくよく見て見ると「焼きそば」ではなく「やぎそば(山羊そば)」でした。危うく、とんでもないものを食べてしまうところでした。
山形県酒田市には「むきそば」という地元民だけが好んで食べるB級グルメがあるということを「ケンミンショー」で知りました。最初は「麦(むぎ)そば」だと思っていたので、小麦を使った「中華麺」や「うどん」の様なものを想像していましたが、実は「そばの実」を「剥いて茹でた」ものとのこと。剥いてあるから「むきそば」とは、なんと安直でストレートな名前なんでしょうね。
これが「むきそば」です。ぱっと見は、ご飯の様な、麦の様な感じで、いわゆる「そば」とは一線を画すものですね。
これを「そばつゆ」でいただくのですが、そばというより、お茶漬けに近い食感で、確かにお酒の後のシメには、良い感じでした。
これ、我が家の食卓に並んだ「むきそば」の調理例です。ネギと天かす、刻み海苔をトッピングして、わさびをちょっと入れると良い感じです。ちなみに、器の奥の方が「天かす」で、手前が「むきそば」なんですが、判ります?(笑)
昔から「福に徳あり、ふぐに毒あり」とか「刷毛(はけ)に毛があり、はげに毛がなし」なんて言葉遊びがありますが、濁点の「あるなし」こんなに違うんですね。(笑)