Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

猫のマリア

マリアは近所の雌のねこで、凛としてなかなか美人でした。

ねこは勝手にうろうろし、近所に迷惑がかかることがあるからか、マリアはつながれていました。

しかし、外でつながれていたりしたので、どこからともなく雄のねこたちが現れ、子ねこがたくさん生まれました。最初に子ねこが生まれた時は、「かわいい、かわいい」と好評でした。

マリアは人なつっこく、お行儀もそこそこよく、よくしつけられて飼いねこだなという感じでしたが、その子供たちは野放しの状態で、餌だけあたえたため、中途半端に野良猫状態のまま、その場所には居座っていました。おかげで、どんどん子供が増え続け、しかもまたそこに居着くのです。

野良猫化した子マリア、孫マリア…達は、近所の家に勝手にあがり魚をぬすみ、近所の庭をあらし、便をし、悪事のかぎりをつくしていました。

ねこは、糞を埋めると思っていたのですが、埋められている様子はありませんでした。しかし私は見てしまいました。彼らは、自分の家で糞をするときは、きちんと埋めているのです。どういう躾をしたらああなるのか…。あげく人の家で子供を産んだりもしました。

マリアは飼いねことして責任をもって?飼っていたようですが、その子供たちに関しては餌はやるが、あまり関係ないという態度の飼い主に、どこからか苦情がきたらしく、気が付けばねこたちはいなくなっていました。

どう処分したのでしょう?子供ができないようにするのはかわいそうだと思いますが、結局責任持てず処分されてしまうほうがもっと残酷なのではないでしょうか?

最近又、どこからともなく猫の鳴き声がきこえてきます。子ねこがぴょんぴょん遊んでいるのも見かけました。かわいいとも思いますし、抱きたいとも思いますし、餌をあげたいとも思いますが、責任をもって飼うことができないのなら、中途半端に餌を与えたり、するべきではないと思うのです。

コラム情報
タイトル
猫のマリア
コラムニスト
掲載日
2004/2/16
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