Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

演劇について(1)

演劇が好きだ。が、現在はほとんど観ていない。そろそろ引退である。

自分にとっては、長くかつ数多くの影響を受けてきた趣味である。その演劇について、書いてみたいと思う。(1回のボリュームで書き切るのはとうてい無理なので何回かの連載になるがご勘弁。。。)

「中島らも」 この人を抜きにして私の演劇は語れない。今では売れっ子作家の一人であるが、私が出会ったのはまだコピーライター時代であろうか。ちょうど朝日新聞に「明るい悩み相談室」を連載していて注目されていた頃だろう。著作を何冊か読んでファンになってしまった。

で、この人が劇団を主宰していたのである。「笑殺軍団リリパットアーミー」という劇団であった。(現在は中島らもは退団して「リリパットアーミーII」と名前を変えているが)中島らもの著作に出会って5年後、彼を見たいが為に、私は演劇に初めて触れたのである。

学生時代は映画が大好きで、演劇には少し興味がある程度であり、見に行ったことはなかった。社会人になって初めて「扇町ミュージアムスクエア」という劇場に足を運んだ。'92年のことであるから今から10年前のことである。タイトルが「人体模型の夜」。彼の原作である小説は読んでいて、内容は知っていたのだが、この芝居が非常に面白かったのである。

出会いというものはやはり最初が肝心。次の作品も観たくなるような内容でないと駄目。幸運なのか、ここから私の観劇が始まったのである。(つづく)

コラム情報
タイトル
演劇について(1)
コラムニスト
草馬一人
掲載日
2002/11/11
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