妙な人1(出会った人々シリーズ)

とおい国からこの国に働きにきて。

彼の最初の仕事は日本語の勉強だった。
まずそこからしないと、メールが読めないから

しかし彼は「日本語を覚えにきたんじゃない」と拒否。

そうすると結局仕事ができず、しばらく放置しておくほかなかった。

ふとみると、一日中インターネットで、水着のお姉さんをみていたり。
ふといなくなったと思ったら、「おなかすいたので」と喫茶店にいたり。
と好き勝手にすごしていた。

ある日彼はCDを聞いていた。
自分に害がなければもうだれも彼になにも言わなかったが・・
急にかれは歌いだし、踊りだしたのだ。
「いえーい」とご機嫌だ。

面白いけど、危ない・・・

ある日、背後に気配を感じ
振り返るとなんと、その彼がひざまづいていた。

面白いけど、怖い・・・

何かと思うと彼は名刺を差し出し
「○○ですよろしく・・・」

もう何ヶ月もたってるし、そんな目立つんだから知ってるよ・・・

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