カラフルな人生

フリーダ・カーロ。メキシコの女流画家。この人の生き様を描いた映画を観た。

メキシコ革命の時代を激しく生きた、たくましい女性。高校生の時にバスの大事故に遭い、(以後、生涯32回の手術を繰り返すことになる。)体を自由に動かすことができないハンデを負うが、芸術の才能に恵まれた彼女は芸術を通して、ある男性と出会い、結婚。彼の度重なる浮気にも耐え、生涯彼を愛し続け、自らも芸術家としての成功を勝ち取っていく。

言ってみれば「映画や本によくある話」の映画ともいえる。けれど、なぜだろう?私の心にずしっと響いた。映像がとてもキレイだったから・・・?音楽がすばらしかったから・・・?映画を観た人特有の、一種の催眠術にかかった時のようなもの・・・・?

女性の立場を援護した活動がさかんなご時世の中で時々ふっと疑問に思うこともある。

「男尊女卑の社会的体質を改めよ!」

確かに大切なことだと思う。だけど、どうしてこうも、肩肘はって女性の立場を守らないといけないのだろう?本来、あるべき姿に戻そうとしている活動なのに、力が入りすぎて、逆に不自然な形にもっていってるのではないのか、そういう疑問がわいてくるのである。

フリーダという人はとても素直な人だった。それは仕事においても、男においても、また人に対しても、あるいは、自分が描く絵の中でさえ。感情をすべて表にだした。だから人生そのものがカラフルな人だったと思う。そういう生き方を出来る人はそういない。

・・・だから、かな。

映画を観終わって、しばらくたっても、まだカラフルな映像が頭から離れない。こういう生き方があるってわかった今、ちょっと私自身もカラフルな人生に目覚め始めたのかもしれない。

ゝ^)

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