モーター最中(もなか)

出張で日立市に行ってきました。本当は、「大甕(おおみか)」に用があったのですが、滅多に行くことも無いし密かな野望があったのでちょっと足を延ばしてきたっていうのが実際のとこなんですが。しかし流石は日立市、駅前ロータリーに、こんなものがありました。(笑)

オブジェになったタービン動翼

日立市と言えば日立製作所発祥の地ですから、まあ日立が作っている製品が寄贈されていても不思議はありません。しかし別にこんなもので無くても良かったのでは?と思ってしまいます。これ、説明文に書かれていますが「発電用蒸気タービンの一部」だそうです。確かに、綺麗に仕上げられておりオブジェとして見てもある意味美しいですが、別に回る訳で無くただ場所をとっているだけの様な気がしますが・・・。

まあ、駅前のオブジェに見とれている場合ではありません。昼からはお仕事なので大急ぎで野望を達成しないといけません。(笑)

野望の舞台となるのは、駅から歩いて10分くらいのところにあります。正直もっと田舎だと思っていたので(日立市の人、ごめんなさい)見つけられるかちょっと不安になりましたが、事前に地図も調べて印刷してあるので大丈夫。ほどなく目的地に到着しました。

お店は意外にも近代的な建物名物モーター最中?

目的地は、意外にも近代的な建物で通り過ぎそうになりましたが、目立つ黄色い看板が発見を容易にしてくれました。そうです。もう判りましたね。「モーター最中」が今回の野望の対象です。(って、今回のコラムのタイトル見たら判りますね。)

モーターを模った最中

日立に勤める人でも、その存在をあまり知らないこのモーター最中は、ひっそりとたたずむこのお店だけでしか買えません。駅前やおみやげ物屋さんとか駅のキオスクでは買えないのです。もっと大々的に宣伝・販売すればいいのに。

で、お味の方なんですが、これが結構いけます。1個140円もする高級最中ですから当たり前と言えば当たり前なんですが美味しいです。味は3種類ありまして「白あん」「抹茶あん」と「あずき」です。「あずき」は、中にお餅が入っているので「ぜんざい」と言った方が良いかも知れません。最中なんて、上あごのうらっかわにくっついてあんまり、と思っていましたが「なかなか」どうして、かなりの美味です。普段は、抹茶味のお菓子なんて絶対に食べない、我が家の同居人も好んで食べていた事からも、そのおいしさは群を抜いていたという事ですね。

ついでに買った日立煎餅

で、当初の目的には無かったんですが名前に惹かれて買ったのがこの煎餅です。この煎餅は、日立のマークに似た形ですがちょっと違います。日立市のシンボルマークとも違う様です。(日立のマークをかたどろうとしたけど、商標権の問題とかで、現在の形に落ち着いたのではと想像しますけど。笑)

で、この煎餅が入っていた缶なんですけど「日立の名物大煙突」が描かれています。残念なことに平成5年に老朽化の為、半壊してしまい今では当時の1/3程度しか残っていないらしいです。(当時は、155.7mの高さがあったらしいですから通天閣の1.5倍はあった訳ですね。)新田次郎の小説「ある町の高い煙突」のモデルとなったこの煙突は、78年間もの長い間地元のシンボルとしてそびえ立っていたそうです。(ああ、そうそう煎餅は素朴な味で結構美味しかったですよ。ちょっと堅いので歯の弱い方にはおすすめできませんけどね。)

今回の野望は、これでおしまいです。買い込んだお土産たちを宅急便で送ってもらう事にして帰路につきました。帰り際に駅前のオブジェを携帯電話で撮影しているサラリーマン達を見ました。日立の社員でしょうか?自分たちが寄贈したものを見に来たんでしょうかね?もしかしたら、その後「モーター最中」を買いに行ったのかも知れませんね。

また来るよ日立。今度は「銘菓せんぷうき」を買いに!

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