スクーバ・ダイバーへの道(スクール補習編)
一通りのスキルについては、前回までで習得したことになります。(一応)でも、ちょっと自信が無かったので、海洋実習に行くまでにもう少し練習です。
特に心配なのは「マスククリア」と「耳抜き」です。「マスククリア」の重要性は前回も書きましたけど、「耳抜き」もとても重要です。
水の中では、1m潜ると0.1気圧掛かります。大気中は1気圧ですから、5m潜ると体に1,5気圧掛かる訳です。人間の体は、ほとんどが水分で出来ているというのは昔、学校で習いましたが(と言っても、ずっと忘れてましたけど)空間のある部分である「肺」「サイナス(鼻の奥)」「耳」は、この圧力によって圧迫される様です。ただし「肺」や「サイナス」は通常に呼吸(もちろんレギュレータを加えた上でですが)していれば普通に「圧平衡(圧力をバランスすること)」出来るらしいですが、「耳」だけは自分で「圧平衡」する必要があります。いわゆる「耳抜き」というやつですね。(世の中には、自然と「耳」も圧平衡出来る人もいるらしいです。うらやましい。)
私は飛行機に乗っていて、耳がおかしくなったときは「あくび」をして耳抜きするのですが、水中では流石に「あくび」は出来ません。一般的な「鼻をつまんで息を耳に抜く」方法でやってみます。
「耳抜き」のタイミングですが「耳が痛くなってから」では、遅いとのこと。「耳に違和感を感じたら」早めに耳抜きをする必要があります。で、大事なのは「耳抜きが出来ない」からと無理に「抜こうとしない」こと。もちろんそのまま潜っていては耳に障害を起こすので、少し浮上して再度耳抜きするか、どうしても抜けない場合は、浮上してダイビングをあきらめる「勇気」も必要とのこと。人に迷惑かけちゃいけないという気持ちで無理すると、結果的にもっと迷惑かけてしまうことになりかねないですからね。
それじゃあ早速練習です。ゆっくりと手すりを持って潜行しながら「耳抜き」していきます。でも、ちゃんと抜けているのかよく判りません。でも、まあ特に耳も痛くないし大丈夫なんでしょうか?念のため、何度も何度も練習しました。
練習が終わってプールサイドに上がってみたら、なんだか耳に水が入った様な感じがしましたが、しばらくしたら治るだろうとほっておきました。しかし夜になっても、次の朝にも「耳」は変な感じです。ちょっと気になったので、仕事帰りに耳鼻科に行ってみました。すると先生から意外な言葉が。
「耳抜きしすぎで炎症してるな。抜けてるのに何度もやり過ぎ」
結局、先生からは1週間ほど耳抜きするなと言われました。耳抜きのしすぎは良くないらしいですから、皆さんもご注意下さい。(って私だけ?)
さて、いよいよ次は海洋実習です。無事「ダイバー」になって帰ってこれるのか、それとも「リタイヤ」か。いや、それよりまず無事に帰ってこれるのか(笑)