Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム

披露宴準備編(1)『ナゼ全部決メル?』

結婚式を挙げた女性の半数以上はこう言う。
「またドレス着たいわ〜」
「もう1回結婚式やりたいわ〜」
私はもうやりたくない。
まだ本番当日さえも迎えていないが、丁重にお断りさせて頂きたい。

彼は日本に来て7年。
日本の結婚式に招待されたこともなければ、見たこともない。
披露宴の2時間半、何が行われているか分からないのは重々承知である。
しかし1年半前に「何も知らない彼に『さ、結婚式の準備しよか』というのは可哀相だな」と思ったので、友人3人にお願いして結婚式のビデオを借りて勉強済である。

そして現在、打ち合わせはピークを迎え、毎週ペースで式場に足を運んでいる。
日本の披露宴で行われる演出・人数・内容・時間配分をキッチリ決めていく日本のやり方にイマイチついていけない部分があるらしく、そのたびに質問をしては担当者を困らせている。

担当者「再入場の時はキャンドルサービスですか?」
彼  「火を付けて回る意味ハ何デスカ?」

担当者「招待客は何名様ほどですか?」
彼  「当日にならないと分からないよね?」(と、言いながら私を見る)

担当者「乾杯のご発声は誰に?」
彼  「その場のノリで」

担当者「主賓挨拶は?」
彼  「彼女のお父さんで」

ワシのオヤジかよっっっ!
オヤジも喋りにくいって!!
しかも「当日にならないと何名様か分からないよね?」って笑顔でワシに聞くな!!知るか!!
乾杯のご発声もノリで指名するな!!
もう少し「結婚式」いや「日本」という国を理解してくれ!!

担当者から先日電話があった。
「私が担当してた新郎新婦が本日無事に結婚式を挙げたんですが新郎様がブラジルの方でしてね。当日『いや〜来ちゃったよ〜』というノリで7名様追加されたんです。くれぐれも国の方にも招待状は送ってくださいね」とのこと。

「当日にならないと何人来るか分からない」って言い切っちゃう国民性ですからね。送ろうが送るまいが、来るモンは来るでしょ。

コラム情報
タイトル
披露宴準備編(1)
『ナゼ全部決メル?』
コラムニスト
ひろひとたかぎ
掲載日
2005/5/23
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