Ambition of TABACYA1
ince 21 SEP. 1997
コラム
SUKUSUKU  〜出産編〜

予定日を4日過ぎた土曜日、普段と変わりない生活をしていました。

私の実家に遊びに来ていたダンナも一緒にみんなで、すき焼きを食べている時あたりから、ちょっとお腹を壊しかけているときのような痛みは感じてはいました。 食べ終わっても鈍い痛みは消えていませんでしたが、まさか・・・と思っていたので普通にお風呂に入り、普通に床につきました。

ところが朝方になっても痛みは一向に消えません。あれ、まさかな〜、でも、もしかして? 念のため、時計で痛みの間隔を計ってみました。すると、すでに7分間隔だったのです。陣痛の痛みが5分間隔になれば、病院に行かなければならないのです。

えぇぇぇ〜・・・・・!!!

眠さもぶっ飛び、まだすやすや寝ている家族を起こさないように 静かに起きて、何度も何度も時間を計りました。でも、陣痛ってこんな程度の痛みなんかな? 全然余裕のあった私は、それから家族が起きてくる朝まで待ちました。

間隔が5分間隔になる前でしたが、病院が開くのを待って電話しました。 念のため来てください、とのことだったので、念のため??と不思議に 思いながら、いそいそと入院の用意を持って病院へ向かいました。

診察の結果、まだもう少し時間がかかるので、自宅で様子をみてくださいと 言われ、がっかりして家に帰りました。 出産は、本当に怖かったのですが、もうこんな大きなお腹は嫌だ! っていうのと、早く元気な赤ちゃんに会いたい!っていう気持ちで 早く出産したかったんです。

それから5分間隔になったのは日曜日の晩でした。 ようやく入院することになり、ほっとしました。でもまだまだ生まれてくるという実感はありません。それくらい私は余裕でした。なーんや、陣痛なんて楽勝かも♪ 私は陣痛をなめていたのです。

月曜の朝になり、だんだん痛みがきつくなってきました。 お腹の中で赤ちゃんの動きがなんとなく変わってきたように感じたその時、何かがぱーん!と弾けたような感覚が!! 破水したのです。

次の瞬間、ものすごい激痛がきました!!!

こ、これか・・・・・!!!!!

もう本当に言葉でうまく言い表せないほどの痛み。 体が引き裂かれるような・・・骨をバキバキに折られるような・・・ でもどれも適切な表現ではないような痛みです。

こんな痛みが世の中にあったのか〜・・・・!!!

それでも泣き叫ぶのは私の中では、嫌だったので、 (と言うよりは、声も出ないほどの痛みだったのかも) 必死にこらえて、生まれてくる赤ちゃんも頑張っているんだと 自分に言い聞かせ、頑張りました。

んんんんんん・・・・・・・!!!!!!!

つるん・・・と赤ちゃんが出てきました。 本当につるん・・・という感じで。

おぎゃ〜・・・・!!

テレビなんかでよく見ていたような、まさにおぎゃ〜という 産声をあげた私の赤ちゃん。

立会い出産は絶対嫌だ!と言っていたダンナでしたが、いよいよ 出産体制に入ろうという時、部屋から出て行こうとしたダンナを 助産士さんが

「ダンナさん、どこいくの!早く奥さんの横についてあげて!!」

と 叱りとばし、あれよあれよという間に立ち会うことになってしまったダンナ。 生まれてきたわが子を見て感激したらしく、「ありがとう」と私に言った後、ビデオやら、写真やらで撮りまくっていました。子供が苦手だとあんなに言っていたのに。

出産に立ち会いたくなかった一番の理由は、ものすごいシーンを見て、気持ち悪くなって倒れてしまうかもしれないと思っていたのと、私が泣き叫んですごい形相になるのを見るのが怖かったから・・・ と後からダンナが言いました。

「でも、思っていたより、出産って楽そうやったな」

・・・・・?!なんだと〜!!! 頑張って声も出さず(出せず?)頑張ったのに楽そうだっただと?! もし、次に出産することがあれば、今度は絶対泣き叫んでやる〜!!

心に固くそう誓った私でしたが、初めての育児がスタートし、次の出産・・・なんて考える余裕もない怒涛の毎日が始まりました・・・。

コラム情報
タイトル
SUKUSUKU 〜出産編〜
コラムニスト
ぽろろん
掲載日
2004/11/22
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